ビッグベンの時計の針が盗まれるという事件が起こる。

困ったことに、明日は隣国の大使メラーコ氏がロンドンを訪れる日である。
彼に国同士の友好の証として贈られるのは、ビッグベンを模したペンダント。

こんなときにビッグベンが不完全な状態となれば、
イギリスという国として、まったく恰好がつかない。
明日の会見の時間までに、ビッグベンの針を
取り戻さなければ、国の沽券に関わる事態となる。

昨日の深夜11時50分ごろまでは
パトロール中の警察官が時計の針を確認していた。
ないことに気づいたのは朝の6時、この間に
ビッグベンの時計の『短針』は盗まれたのだ。